地方におけるWebサイトの「運用」と「保守」の在り方執筆:車 和哉|株式会社ONDO 代表取締役・Web制作・運用歴15年 / 高知県で唯一のStudio Expert Certifiedランク / Studio Ambassador投稿日:2024.2.26最終更新日:2026.7.21保守運用の重要性「保守」と「運用」の違い保守を怠るとどうなるか保守の実務チェックリスト保守運用は自社と外注、どちらがいいか結論:はじめは伴走、ゆくゆくは独走Studioなら保守の負担がそもそも少ないよくある質問まとめ企業の管理職、広報担当者さま、日々の業務お疲れさまです。高知県で地方の中小企業のBtoBを支援するノーコードWebサイト「Studio」特化の制作会社、ONDOです。高知県では、Webサイトを作ったのち、「担当者がいない」「効果が出ていないため予算がついていない」「本業と掛け持ちで時間が取れない」「作ってくれた会社は公開後、連絡がない」といった理由から、保守と運用がおざなりになっている状況をしばしば見かけます。本記事では、企業Webサイトの健全な保守・運用の基本と、実務でチェックすべきポイントを整理します。より具体的なテーマ(自社でやるか外注するか、社内体制の作り方など)は、記事の後半で個別記事にリンクしていますので、気になる項目から読み進めてください。保守運用の重要性コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなど、これまで様々なWebサイトの構築に携わってきましたが、どのサイトにも共通する重要なポイントがあります。それは、「Webサイトは公開したら終わりではない」ということです。Webサイトは、完成した瞬間から時間の経過とともに劣化していくものです。情報が古くなったり、デザインがトレンドに合わなくなったり、セキュリティ上の脆弱性が発見されたりといった問題が発生する可能性があります。こうした問題を防ぎ、常にユーザーにとって価値あるWebサイトを提供するためには、「保守」と「運用」と呼ばれる継続的な取り組みが欠かせません。「保守」と「運用」の違い保守は、Webサイトの品質を維持するために行うメンテナンス作業です。たとえば、以下の状態を保つことを指します。Webサイトが閲覧できる状態である会社の最新情報がしっかり掲載されているお問い合わせフォームが正常に動作しているサーバーダウンやドメインの失効といったトラブルに対処し、Webサイトの品質を維持する作業が「保守」にあたります。運用は、コンテンツ拡充や改善を繰り返して、効果を高めていく施策です。改善運用やマーケティングとも呼ばれます。バナーを変更してPVを伸ばしたり、新しいLPやブログ記事を作成してコンバージョンを増やしたりすることが該当します。改善運用の頻度はWebサイトの目的によって異なります。コンバージョンを重視するサイトなら積極的な改善運用が必要ですが、コーポレートサイトのように情報発信自体が目的であれば、それほど頻繁な改善運用は必要ありません。ただし、どちらのサイトであっても、改善運用を行う前にしっかりとした保守体制を構築することが前提になります。保守を怠るとどうなるか保守運用をおろそかにすると、Webサイトには次のような問題が発生します。機能が正常に動作しなくなる — メールフォームやCMSが動かず、ビジネスの機会損失につながるレイアウトが崩れる — 新しいデバイスやブラウザで表示が崩れる情報をすぐに直せない — 会社の変更や新事業の開始時に、迅速な更新ができない使いづらい部分を直せない — 改善したい箇所が見つかっても、対応できる体制がない保守の実務チェックリスト「保守」と一口に言っても、実際に何をどのくらいの頻度で確認すればいいのか分かりにくいものです。目安として、以下のチェックリストをご活用ください。チェック項目目安の頻度放置した場合のリスクドメインの有効期限年1回(更新時期を要確認)失効するとサイトが表示されなくなるSSL証明書の状態自動更新でも年1回は確認ブラウザに警告が出て信頼を失うお問い合わせフォームの動作確認月1回問い合わせが届かず機会損失に気づけないリンク切れの確認3ヶ月に1回ユーザー離脱・SEO評価の低下スマホ表示・レイアウト崩れの確認3ヶ月に1回、OS更新後は都度主要な閲覧環境で使いにくい状態が放置される表示速度の確認半年に1回離脱率の上昇・検索順位への悪影響情報の鮮度(お知らせ・実績・料金)月1回「放置サイト」と判断され信頼を落とすバックアップの有無・復元テスト半年に1回障害発生時に復旧できないWordPressで構築している場合は、上記に加えて本体・プラグインのバージョンアップ対応も必須項目になります(WordPressの脆弱性対応についてはこちらの記事も参考にしてください)。保守運用は自社と外注、どちらがいいか専門知識や人材が不足している場合は、外注することで効率的に運用できますが費用がかかります。自社で対応できる人材がいる場合は、コストを抑えられる一方で負担が大きくなります。項目自社運用外注コスト◎ 人件費のみで抑えられる△ 外注費用が発生する更新スピード◎ 圧倒的に速い△ 依頼〜反映にタイムラグが出る柔軟性◎ 自社で自由に調整できる△ 外注先との調整が必要ノウハウ△ 蓄積に時間がかかる◎ 外注先の知見を活用できる人材確保・育成△ 採用・教育コストがかかる◎ 自社での確保は不要セキュリティ△ 自社の管理体制に依存○ 外注先の体制に依存どちらが正解というより、自社の状況に合わせて配分を変えるのが現実的です。自社と外注、それぞれの向き不向きをさらに詳しく知りたい方は、ホームページの更新は「任せる」べきか「自分でやる」べきかで具体的に整理しています。「外注したのに更新が止まった」というケースが気になる方は、制作会社に丸投げすると更新が止まる理由もあわせてご覧ください。結論:はじめは伴走、ゆくゆくは独走高知県などの地方企業は、Web人材不足や予算不足といった課題を抱えているケースが多くあります。そこで当社では、地方企業の運用保守体制として、以下のステップをおすすめしています。制作会社と伴走しながら運用ノウハウを学ぶある程度ノウハウが蓄積できたら、自社運用に移行する必要に応じて、部分的に外注を活用する社内の誰が何を担当するかという役割分担で悩んでいる場合は、高知の企業が「更新できるサイト」を作るための社内体制で兼任でも回る分担例を紹介しています。Studioなら保守の負担がそもそも少ないノーコードツール「Studio」で構築したサイトは、お客様ご自身でバージョンアップ対応やそれに伴うメンテナンスをする必要がありません。WordPressのようなシステムを導入したサイトでは、システムや拡張機能がアップデートされるたびに、サイトが正しく動作するか運用者自身で確認・メンテナンスする必要があります。Studioではこうした対応が不要で、常に最新の状態を維持できます。よくある質問Q. 保守と運用、まずどちらから整備すべきですか?A. 保守が先です。土台となる「表示できる・問い合わせが届く・情報が正しい」状態が保たれていないと、運用(コンテンツ拡充や改善)の効果を正しく測ることができません。Q. 保守を外注する場合、費用相場はどれくらいですか?A. サイトの規模や対応範囲によって幅がありますが、月額の保守契約に含まれる内容(更新代行の有無、GA4/サーチコンソールの初期整備など)は会社によって差が大きい部分です。料金の目安は料金についてで確認いただけます。Q. 「作って終わり」の制作会社に当たったかもしれません。今からできることはありますか?A. まずは現状のサイトで何が動いていて何が止まっているかを、上記の実務チェックリストで確認してみてください。そのうえで、部分的な保守だけを引き継ぐことも可能です。お問い合わせから状況をお聞かせください。まとめ運用保守体制が「自社」「外注」いずれの場合も、詳細な情報共有と定期的なコミュニケーションが重要です。高知県などの地方企業では、保守運用に予算がついていない、Web人材が不足しているといった理由から、Webサイトが作ったまま放置されてしまっているケースをよく見かけます。まずは本記事のチェックリストで現状を確認し、健全な企業サイトの運用を再スタートしてみてはいかがでしょうか。この記事を書いた人:車 和哉(株式会社ONDO 代表取締役)高知県土佐市を拠点に、地方・中小企業向けのホームページ制作、リニューアル、運用支援を行う。Web制作・運用に15年従事し、上場系メーカー常駐での設計・制作・運用経験、高知県内のWebマーケティング会社での9年間の支援経験を持つ。現在は、高知県で唯一のStudio Expert CertifiedランクかつStudio Ambassadorとして、更新しやすく、成果につながるWebサイトづくりを支援している。会社情報を見るarrow_forwardホームページの新規制作・リニューアルや集客にお困りごとはございませんか?「何から始めればいいか分からない」「作ったけど反響がない」「更新が止まっている」など、未整理のままでも大丈夫です。オンドが目的と現状を整理し、相談につながる導線と“更新が続く仕組み”まで整えます。ホームページ新規制作初めての制作でも安心。強みの言語化から構成整理、導線設計まで整えて、成果が実るサイトを一からつくります。新規制作の詳細を見るkeyboard_arrow_rightホームページリニューアル情報が複雑になったサイトを整理し、必要な情報にたどり着ける導線へ。WordPress→Studio移行のご相談も可能です。リニューアルの詳細を見るkeyboard_arrow_right株式会社ONDOは、高知県で唯一のStudio Expert Certifiedランクであり、「Studio Ambassador」です。keyboard_arrow_leftブログの一覧へ戻る